ともだちのつくりかた。
ふと思い立って立ち上がり、窓を開ける。

クラスメイトが不思議そうな目でこちらを見る。

手近にいた犬を一匹捕まえると、僕は外に放り投げた。

一匹、また一匹と、犬を外に放り投げる。

西野さんも放り投げた。

全部窓の外に捨てると、教室は静かになった。

落ちた犬がどうなったのか、どうでもいい。

僕はようやく落ち着いて机に突っ伏して眠ろうとする。教室は勉強する場所だから、これくらい静かでいい。
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