ともだちのつくりかた。
はっとなり目を覚ますと、妙に頭がだるかった。

熱があるのかもしれない。

昨晩雨に打たれたせいだろうか。

視界がぼやける。


なんとか重たい瞼を持ち上げると、そこには少女がいた。

懲りずにまた来たらしい。

牽制するように見つめ合うが、埒が明かないと僕から口を開く。


「おはよう」


「おはようございます……」


「……で、どうするの」


続けるの? という意味で僕は問う。
< 37 / 63 >

この作品をシェア

pagetop