ともだちのつくりかた。
「そろそろ頭から芽でも生えてきそうですね」


まるで他人事のように少女が言う。

そんなのはフィクションの中だけにして欲しい。

今の僕も、十分フィクションみたいで、いっそそうであればいいと思うが、土のひんやりとした感触が、これが現実なのだと僕に告げる。



彼女に首だけ残して埋められてから、三日が過ぎようとしていた。



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