ともだちのつくりかた。
現に、僕には寂しさというものがよく理解できなかった。

世の中の人が『独り』を『寂しい』と感じるのは、ただそういうものだと捉えているだけなんじゃないのか。

誰かがそういうものだと決め付けて、そういうものだって思い込まされてるだけなんじゃないか。

本当の意味で独りきりになることなんてできない。

親はいるし、学校に行けば誰かはいる。

外を歩けば道行く人がいるし、どこにだって人間は転がっている。

いまや宇宙にだって、人はいる。

だから、本当の孤独なんて、無理なんだ。

できっこない。

どこかで誰かと繋がっている。

繋がってしまう。

孤独なんて、ない。

それでも寂しいと思うのは、きっとそう思い込まされているだけなんじゃないかって、思う。

誰かがそうしているから、それに倣っているだけなんじゃないか。

感情さえも、そういうものなんじゃないか。
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