ともだちのつくりかた。
「だから……安心して、いい、と、思う、よ……」


いよいよ意識が朦朧とし出す。

目の前の風景が、ぐにゃりと歪み出す。

ようやく僕の異変に気付いた少女が声をかけてくるが、ちょっと遅かった。

もう駄目かも知れない。

けれど、それでもいいか。

いいんだろうか。


慌て出す少女の声をどこか遠いところで聞きながら、僕は意識を手放す。


 
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