水底に映る波模様
個性的な名前は苦労する
入学式。
それは人生でそう多くない行事。
入社式。
それこそ一度しかない、行う事が出来るかも怪しい行事。
入社式までの約3年以上あるのだけれど、今は入学式。
校長と呼ばれたハゲ頭の話を垂れ流す時間。
カツラはかぶっていたのだが、まるで野球部の如くカツラを手に取りおじぎをし、その直後生徒達に向け、投げ捨てた。
爆笑していいものか悩む新入生をそっちのけ、先輩や教師たちはブーイングをお越していた。
よくやるようだ。
「以上、前田校長のお言葉でした。続いて――」
まだ続くのか……。お尻に感覚がなくなっていることに気がつくが、立ち上がることもできない。ひたすら関係ないことを考えることに集中した。
それは人生でそう多くない行事。
入社式。
それこそ一度しかない、行う事が出来るかも怪しい行事。
入社式までの約3年以上あるのだけれど、今は入学式。
校長と呼ばれたハゲ頭の話を垂れ流す時間。
カツラはかぶっていたのだが、まるで野球部の如くカツラを手に取りおじぎをし、その直後生徒達に向け、投げ捨てた。
爆笑していいものか悩む新入生をそっちのけ、先輩や教師たちはブーイングをお越していた。
よくやるようだ。
「以上、前田校長のお言葉でした。続いて――」
まだ続くのか……。お尻に感覚がなくなっていることに気がつくが、立ち上がることもできない。ひたすら関係ないことを考えることに集中した。