初恋 ~ ハツコイ ~




1人で戸惑っているあいだにもりょうくんはベッドの近くにあった椅子に座り、昨日割った窓ガラスを見て笑った


「え?」

「あーあ…ごめん、ごめん
こんなに飛ばしたの久々だったからなんか嬉しくて」

「もー、笑い事じゃないんだから…修理までまだちょっと時間かかるから直るまでずっとダンボール貼っとかないとなんだからね!」

「ごめん、ごめん
でも夏でよかったじゃんっ」

「そーゆう問題っ!?」


りょうくんが楽しそうに笑うからさっきまでの戸惑いもなくなって私もつられて笑ってしまう


「昨日も言ったと思うけど、改めまして、高倉 涼二です
歳は17!好きなものは野球!よろしく」

「宮永 桜(ミヤナガ サクラ)です
歳は同じく17歳 こちらこそよろしくね」


差し出された手をゆっくり握ったら、りょうくんは優しく握り返してきてくれた


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