初恋 ~ ハツコイ ~
「私ね…生まれつき心臓が悪くて…こんな発作とかもしょっちゅうで…あと…あまり長く生きれないの…黙ってて…ごめん…」
りょうくんの抱き締める力は強くなって、ただ泣きながら私の話を黙って聞いてくれて、私が話終えるとそっと離れて深く息を吸って私の目を見た
「…桜…結婚しよう…」
「…ふへっ?」
いきなりの理解不能のりょうくんの言葉に思わずマヌケな声が出てしまった
「え…?…今なんて…?」
「俺と結婚しよう」
「同情…しないで…思いつきで適当なこと言わないでよ…同情されるのが1番傷つくんだよ…?」
「同情なんかじゃ「まだ…会って1ヶ月もたってないんだよ?りょうくんは…本当の私のこと知らない…何もわからない!」