初恋 ~ ハツコイ ~
「はー…暇だなー…」
検査まではまだ少し時間がある
かと行って散歩する気にもなれずに病室の狭い窓の外をぼーっと眺めていたその時だった…
『 パリーンッッ 』
部屋の窓ガラスが割れて野球ボールが転がってきた
一瞬の出来事に頭がついていがず私はただただ無造作に床に散らばった窓ガラスの割れた破片とベッドの下まで転がってきた野球ボールをベッドの上から見ることしかできなかった
「ヤッベー!すみません!大丈夫ですかァアア!?」
「…え?なに!?」
ようやく状況が理解できたのは下から叫び声が聞こえた時だった