君がいる、僕がいる
「有加ちゃん?」
俺は平静を装って聞いた。
いや、本当は緊張してるけど。
「はいはいなんでしょう?」
「あのさ、そのぉ…」
「???」
あぁー、やっぱ無理!
無理無理無!!
「あのっ…や、やっぱりいいわ!」
ヘタレだ…
アドレスひとつ聞けないなんて…
俺こんなんだっけ?
「えっ、隼人さん!ちょっと待っ――きゃっ!」
歩こうとした俺を
有加ちゃんが追ってきて
ボールにつまずいた
「あぶなっ!!」
とっさに俺がしたじきになった。
「いたたたぁ…有加ちゃん、大丈夫?」
「わぁ!隼人さんごめんなさぃ」
有加ちゃんはすぐに立ち上がった
めちゃくちゃ顔赤い。
すげぇー可愛い…。
「あはは、大丈夫大丈夫!有加ちゃんは怪我してない?」
「あたしは全然…」
「よかった!ごめん、俺のせいで」
「いやいや、違いますって!あの、ところで何話そうとしてたんですか?」