君がいる、僕がいる
それから廊下を2人で
部活の話をしながら
歩いているとすぐに食堂についた。
じゃあ。と俺が手を振ると
俺の服の袖を茜ちゃんは掴んだ。
「あの、そーいえば隼人さんの連絡先聞いてないですよね?よかったら交換しません?」
ちょっと俯きながら
そう言ってきた。
でも俺は有加に誤解されたくないし
興味ないと話も続かないし
断った。
「ごめん。俺好きな子いるからその子以外とアドレス交換する気ないんだ。」
「そう…ですか…。あはは、大丈夫です!」
そういうと茜ちゃんは
また部活で!って言って
走っていった。
傷つけたかもしれないけど
変に期待されても余計に
傷つけてしまうと思って
俺はなにも言わずに手を振った。