君がいる、僕がいる

それから廊下を2人で
部活の話をしながら
歩いているとすぐに食堂についた。



じゃあ。と俺が手を振ると
俺の服の袖を茜ちゃんは掴んだ。



「あの、そーいえば隼人さんの連絡先聞いてないですよね?よかったら交換しません?」


ちょっと俯きながら
そう言ってきた。



でも俺は有加に誤解されたくないし
興味ないと話も続かないし
断った。



「ごめん。俺好きな子いるからその子以外とアドレス交換する気ないんだ。」



「そう…ですか…。あはは、大丈夫です!」



そういうと茜ちゃんは
また部活で!って言って
走っていった。



傷つけたかもしれないけど
変に期待されても余計に
傷つけてしまうと思って
俺はなにも言わずに手を振った。


< 22 / 42 >

この作品をシェア

pagetop