不良狼は一途に溺愛中
◇両親、久しぶりの帰宅
「それは運が悪かったな、蓮。」
「ああ、全くだ。」
「だけど、さすが響さんだな〜。絶妙なタイミングで蓮と柚ちゃんの邪魔するなんて。」
「陸都、てめぇは…なんで関心してんだよ。」
夏休みも、あと少し…となった、ある日。
俺は、いきなり家に遊びにきた陸都と秀夜に、兄貴の家に泊まりに行った時のことを話していた。
柚が居れば、陸都も秀夜も即行で追い返すけど…
あいにく、今日…彼女はココに来ない。
家族で出掛けるらしく、昨日の夜…その旨の電話が掛かってきたのだ。