不良狼は一途に溺愛中
「もう…!蓮君ってば強く抱きしめ過ぎだよ…!」
「ごめんな。」
「陸都君たちが来た時は、離してよ…。は、恥ずかしいから…。」
怒ってたかと思えば、今後は頬を赤く染める柚。
クルクルと変わる表情は、すごく魅力的だ。
「いいんだよ。アイツらに見せつけとかねぇと、安心できないから。」
「え…?ど、どういうこと…?」
柚は、キョトンして首を傾げる。
その額に軽くキスを落とした。
こういう、ちょっと鈍感なところが危ねぇんだよな。
柚は自分の可愛さや魅力に気付いていない。
それが周りの男にどういう影響をもたらすのか、もっと自覚して欲しいもんだ。
陸都や秀夜だって、俺と同じぐらい柚を好きになるかもしれない。
だからこそ、柚は俺だけのものだ…って、常に牽制したいんだ。