不良狼は一途に溺愛中
「け、結婚!?」
思いも寄らぬ親父の発言に、俺と柚から同時に驚きの声が零れる。
お互い顔を見合わせて赤面してしまった。
「そうよねぇ〜、今の二人を見ていると、本当にそうなりそうよね!」
コクコクと頷くおふくろの表情は、親父と同様で満面の笑みだ。
二人して、そんなに笑顔で俺たちを見るなよ。
余計に恥ずかしさが増すじゃねぇか。
キッと睨みつけてみたけれど、親父たちには効果が無い。
全く、動じてない様子だ。
「これは、次に会うのが楽しみだな。」
「そうねっ!私たちも、それまでは頑張って仕事しなくちゃね!」
おいおい、親父もおふくろも、めちゃくちゃ生き生きしてねぇか…?
目がキラキラ輝いてるし…。
二人のテンションの高さに圧倒されてしまった。