不良狼は一途に溺愛中

「ね、ねぇ…蓮君。陸都君たちは友達なわけだし、あまりピリピリしない方がいいよ?」


「いいんだよ、あれぐらい言ったって。」


むしろ、あんな言い方じゃ足りないぐらいだ。


「うーん。なんか…ちょっと可哀想な気がするけど……」


「大丈夫だ。あんなことで、めげる連中じゃない。」


「そ、そう…?」


「ああ。アイツらのことは気に掛けなくていい。そんなことより……」



俺は、このところ…ずっと気になっていたことを口にした。



「俺のこと、いつまで“君”付けで呼ぶつもりなんだよ。」



< 15 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop