不良狼は一途に溺愛中

『もしもし、蓮?朝から電話なんて珍しいね!どうしたの…?』


「柚、実は…」


すぐに電話に出てくれた彼女に、事情を話した途端…電話口から“えっ!?”と驚きの声が聞こえてきた。


『熱あるのっ!?そう言えば、なんだか鼻声だね…。大丈夫?』


「ああ。ちょっとダルいけど、大丈夫だよ。」


『だ、だけど…高熱なんでしょ?』


「平気だよ。それより、熱が下がるまでは学校も行けそうにねぇし、柚のこと…陸都や秀夜にガードさせるよう頼んどくから。」


特に、学校の行き帰りを一人にしておくのは危険だもんな…。


柚が変なヤツに声掛けられたり、絡まれたりでもしたら大変だ。


この電話が終わったら、早速…陸都と秀夜に連絡しねぇと。


そう考えていると、柚が口を開いた。



『ねぇ、蓮…。学校が終わったら…お見舞いに行ってもいい…?』



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