不良狼は一途に溺愛中
「柚?どうしたんだ?」
『ほ、本当に何でもないの!それより、明日…蓮にもお弁当を作ろうと思っていて……』
「えっ、マジ?」
『うん!だから、おかずのリクエスト…何かあったら教えて欲しいな…って思って。』
「そうだな…。卵焼き…とかあったらいいな。」
『了解!お弁当、頑張って作るね…!それじゃあ…明日の朝、来てくれるの待ってるね…。』
「おう…。じゃあ、明日な。」
彼女との電話を終えた俺は、うーん…と唸ってしまった。
なんか…
今の柚…様子がおかしかったよな…。
あれは明らかに何かを言いかけて、止めた…って感じだったし…。
慌てて話題を逸らしたような気がした。
どうしたんだろうか…。
本当は何を言うつもりだったんだ…?