不良狼は一途に溺愛中

「柚?どうしたんだ?」


『ほ、本当に何でもないの!それより、明日…蓮にもお弁当を作ろうと思っていて……』


「えっ、マジ?」


『うん!だから、おかずのリクエスト…何かあったら教えて欲しいな…って思って。』


「そうだな…。卵焼き…とかあったらいいな。」


『了解!お弁当、頑張って作るね…!それじゃあ…明日の朝、来てくれるの待ってるね…。』


「おう…。じゃあ、明日な。」


彼女との電話を終えた俺は、うーん…と唸ってしまった。


なんか…


今の柚…様子がおかしかったよな…。


あれは明らかに何かを言いかけて、止めた…って感じだったし…。


慌てて話題を逸らしたような気がした。


どうしたんだろうか…。


本当は何を言うつもりだったんだ…?



< 163 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop