不良狼は一途に溺愛中
「んっ…」
暫く彼女の唇を堪能してから、俺たちは昼メシを食べ始めた。
「卵焼き、どう?」
「すげぇ美味い。っていうか、どれもメチャクチャ美味いんだけど。」
「ほんと!?良かった…。蓮にそう言ってもらえると嬉しい。」
柚は、満面の笑みを浮かべる。
ニコニコしながらご飯を頬張る姿に、俺も頬が緩みっぱなしだ。
あー、和む。
柚と一緒に居ると、マジで幸せだ。
このまま午後はここに居てぇな。
まあ、真面目な柚のことだから、それは叶わないだろうけど…。
ジッと柚を見つめていると、視線に気付いた彼女が首を傾げた。
「ど、どうしたの?」
「いや、何でもねぇ。気にすんな。」
「うん…。」
またお弁当を食べ始めようとした柚だったけど…
「あっ、そうそう!」
何かを思い出したらしく、お弁当を置くと、持ってきていた紙袋からノートを取り出した。