不良狼は一途に溺愛中
◇彼女の気持ち
いよいよやってきた土曜日。
待ちに待った柚とのデートだ。
早く柚に会いてぇな。
頬を緩ませながら、待ち合わせ場所へと向かう。
少し早めに着いたけれど、そこには既に柚が来ていた。
「あっ、蓮!」
俺に気付くと、笑顔で手を振ってくれた柚。
すぐに彼女に駆け寄って、手を握った。
「もしかして、だいぶ待ったか?」
「ううん、私もちょっと前に来たところ。蓮とのデートが楽しみで早めに来ちゃった…。」
ふふ、と恥ずかしそうに笑う柚。
早速…俺の心はドクンッと跳ね上がってしまった。
すげぇ可愛い。
そう思いながら、彼女の姿をジッと見つめた。