不良狼は一途に溺愛中
「柚、本当にありがと。俺…誕生日を祝ってもらって、こんなに嬉しいと思ったこと…初めてだ。」
唇を離して、感謝の気持ちを伝える。
突然のキスだったからか、驚いた様子で目を瞬かせた柚だったけど、すぐにフワッとした笑顔を向けてくれた。
「蓮に喜んでもらえて嬉しい…。素敵な一年になるといいね…!」
「なるよ。柚が居るだけで、毎日…すげぇ充実してるから。」
もう一度、口付ける。
今度は深く。
「んんっ……」
彼女から零れる甘い声は、たまらなく可愛い。
もっと聞きたい…と思いながらキスを続けると、柚は苦しいのか、俺の服をギュッと掴んだ。
名残惜しく感じつつ、ゆっくり唇を離す。
すると、柚は肩を上下させながら大きく呼吸をした。