不良狼は一途に溺愛中
「れ、蓮ってば…キス長いよっ…。苦しかったじゃないっ…!」
「悪い。柚が可愛く反応するから止められなかった。」
まあ、実際のところ…悪いなんて、これっぽっちも思ってねぇけど。
瞳を潤ませながら怒っている柚に、フッと笑みが零れてしまった。
「じゃあ、料理…食べるか。」
「う、うん…。」
息を整えながら頷く柚。
俺は彼女を抱きしめると、耳元に唇を近付けた。
「ここでの時間を過ごした後は、俺の家に連れて帰る。」
「えっ…?」
「明日は俺の誕生日なんだから、今夜は柚を帰さねぇ…。っていうか、朝まで寝かさねぇから、覚悟しとけよ?」
「えっ、あ…あの……」
体を離すと、慌てた表情を浮かべる柚が映る。
そんな彼女の唇を、指でスッとなぞった。