不良狼は一途に溺愛中

「俺の家なら、俺の他には誰もいなくて静かだから勉強だってしやすいと思うけど?」


「蓮と一緒だと、ドキドキして勉強どころじゃなくなっちゃうよ…。」


ドキドキか…。


言うこと、可愛い過ぎるんだよな。


真っ赤な顔をしている柚に、頬が緩んだ。


「ドキドキするのは仕方ねぇだろ。とにかく俺の家に来い。」


「うぅ、でも……」


な、なんか…やけに渋ってるな。


俺の家に来るのが、そんなに嫌なのか?


眉をしかめながら柚を見つめると、ピクッと彼女の肩が跳ねた。


「あ、あの…」


「ん?」


「蓮、何もしないよね…?」


「は?」


「だ、だから…勉強の時に抱きしめたりとかキスしたりとか……」


それを気にしてたのか。


警戒しすぎだろ。



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