不良狼は一途に溺愛中
翌日。
授業が終わると、すぐに学校を出て、俺の家まで帰って来た。
もちろん、柚も一緒にだ。
「お邪魔します…。」
遠慮がちに家の中へと入る柚を、リビングへと連れて行く。
そして、窓際のソファーに座らせた。
「外、暑かったし…喉渇いたろ?飲み物持ってくるから。」
「うん、ありがとう…。」
ニコリと笑顔で答えてくれる柚を微笑ましく感じながら、キッチンへと移動した。
勉強…の前に、まずは少し休憩をしなくちゃな。
一休みだ、一休み。
冷蔵庫を開けて、パッと目にとまった、オレンジジュースを取り出す。
二つのガラスのコップに注ぎ終えると、再び柚が待っているリビングに戻った。