不良狼は一途に溺愛中
「今回は、なかなかいい線いったかも…。」
「そっか。手応えあったみたいだし、良かったじゃねぇか。」
「うん!」
フワッと柔らかい笑みが俺に向けられる。
その笑顔に引き寄せられるように、俺は柚を抱きしめた。
「れ、蓮!?」
ビックリして体を捩る柚を、しっかりと腕の中に閉じ込めた。
「ようやく思いっきり触れられる、お前に。」
我慢し過ぎて疲れた…。
もう限界だ。
柚との時間をたっぷり過ごして、飢えた心を潤したい。
ギュウッと強く抱きしめると、柚が俺の名前を呼んだ。