不良狼は一途に溺愛中
「ほ、本当は…今度の日曜日だけアルバイトをする予定だったんだけど、昨日…沙織にもっと一緒にやろうよ…って誘われたの…。」
柚は気まずそうに顔を俯けた。
沙織…って、確か柚の友達だよな?
ふーん、友達に誘われたってことか…。
「ご、ごめんね…。言うのが遅くなっちゃって…。」
柚はビクビクしながら、申し訳なさそうに謝る。
シュンとしている姿を見たら、なんだか気まずくなってしまった。
「あ、いや…。俺の方こそ悪かった…。いきなりバイトのこと聞かされてビックリしたとはいえ、ちょっと言い方がキツかった。」
柚に謝ってから、今度は穏やかな口調で訊ねた。
「で、バイトって…どういうことするんだ?」
「えっと、接客…かな。」
「せ、接客!?」
「うん。服とか小物を扱ってるショップのアルバイトなの…。」
おいおい…。
それはマズいだろ…。