不良狼は一途に溺愛中
携帯の画面をベッドに寝転がってジッと見つめた。
バイトが終わったら、柚が携帯に連絡してくれることになっている。
でも………
それまで、かなり時間があるよな。
柚のバイトが始まる時間にすらなっていねぇし。
また溜め息が零れてしまった。
柚に会える時間まで、まだまだ先が長いな…。
とりあえず、もう少し寝るか…。
寝転がった状態のまま、ゆっくりと目を閉じた。
「……………。」
ダメだ……。
柚のことが気になって眠れねぇ…。
クシャクシャと頭を掻きながら、起き上がった。
仕方ねぇな。
寝るのは諦めて、マンガでも読むか…。
そう思い、ベッドの脇の小さな棚に並んでいるマンガ本を手にとった。