不良狼は一途に溺愛中
「なあ、それで柚ちゃんは今日はココに来ないのか?確か、夏休みに入っても毎日のように会うって言ってなかったっけ?」
「ああ。今日は…柚のバイトが終わった後で会うことになってる。」
「えぇっ、バイト!?」
陸都の大きな声が部屋に響きわたる。
かなり驚いたらしく、目を見開いていた。
「マジかよ、俺…初耳なんだけど!!」
「ああ、今…初めてお前に話したからな。」
柚のことを、陸都にいちいち話す必要もない。
「バイトだなんて、蓮…よく許可したじゃん。」
「柚にお願いされたから断りきれなかった。まあ、今日一日だけだし、我慢しようと思ってさ。」
今後は、一日限りのバイトでも絶対にさせないつもりだけど。