不良狼は一途に溺愛中
「へぇ…。で、どこでバイトしてんの?」
陸都は、興味津々…と言った感じの目で俺を見る。
キラキラした視線を鬱陶しく思いながら、柚のバイトをしている店を教えた。
「えっ、マジで!?あの店っ!?」
途端に、陸都から驚きの声が飛び出す。
どうやら、店の名前を知っているようだ。
「お前、行ったことあんの?」
「あるある!あそこ、カッコいい小物が揃ってるんだよ。だから、男に結構…人気がある店だぜ?」
な、何っ!?
その店、めちゃくちゃ危険じゃねぇか!!
柚から、すごく人気がある店だとは聞いていたが、男にも人気があるとは思ってなかった…。
やべぇ…。
ますます柚のことが心配になってきた…。
居てもたってもいられなくなった俺は、マンガ本をベッドに放り投げると、陸都の腕をガシッと掴んだ。