不良狼は一途に溺愛中

「おい、その店に案内しろ。」


「えっ、今から!?」


「ああ。今すぐにだ。」


サッと支度をした俺は、陸都を無理やり連れて家を飛び出した。


店の場所は事前に柚から聞いているけれど、知ってるヤツに連れて行ってもらった方が早い。


ちょうど良かった。


「れ、蓮っ!俺、マンガ…読みたいんだけどっ!」


「それどころじゃねぇ。また今度にしろ。」


“そりゃねぇよ…!”と嘆く陸都に構うことなく、柚のバイトしている店へと向かった。



< 62 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop