不良狼は一途に溺愛中
「おい、その店に案内しろ。」
「えっ、今から!?」
「ああ。今すぐにだ。」
サッと支度をした俺は、陸都を無理やり連れて家を飛び出した。
店の場所は事前に柚から聞いているけれど、知ってるヤツに連れて行ってもらった方が早い。
ちょうど良かった。
「れ、蓮っ!俺、マンガ…読みたいんだけどっ!」
「それどころじゃねぇ。また今度にしろ。」
“そりゃねぇよ…!”と嘆く陸都に構うことなく、柚のバイトしている店へと向かった。