週末の薬指


恥ずかしげもなく語る夏弥に、言葉を失った。

私の事をとても大切にしてくれるし、愛してくれているとわかっていたけれど、ここまで浮足立っているとは思わなかった。

かなり、結婚を楽しみにしてることがわかって、どうにも恥ずかしい。

「週末に指輪をはめて出かけるのが楽しみだ。あ、温泉ってプラチナは大丈夫なのか?変色したりしないのか」

独り言を続ける夏弥の隣で、曖昧に相槌を打ちながら、どんどん私も楽しみになっていく。

週末、二人の薬指には愛し合う証がこれから永遠に輝くはず。

そして。

「愛してるよ、花緒」

甘い言葉も何度も繰り返されるはず。




【FIN】

< 226 / 226 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:569

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
表紙を見る
冷徹御曹司の偽り妻のはずが、今日もひたすらに溺愛されています【憧れシンデレラシリーズ】
  • 書籍化作品
[原題]冷徹御曹司の偽り妻のはずが、今日もひたすらに溺愛されています

総文字数/20,852

恋愛(純愛)35ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop