しおり



私は、急いでくつを履いてこうを追いかける。




しかし、―――樹はもういない。




私が顔を上げるとキレイな景色だけが残っている。




私には、涙が邪魔でキレイな景色は、少しだけ哀しい景色に見えた。

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