終わらないエンドロール
舞子はあたし暑いのに、と文句を言いながら、扇風機のスイッチを入れた。
部屋には一つであり二つである二人の声と、扇風機の音が響いている。
舞子がパーカーを着ると、麻里乃も着た。
お揃いの、ピンクのパーカーだ。
「よし、オッケー」
「あっつーい、脱ぎたい!」
「駄目、あたしが着てる間は着てて」
「もう仕方ないなぁ」
舞子がベッドに寝転がると同時に、麻里乃もベッドに寝転がった。
流石にずっと一緒にいると、こういうところで息が合ってくるんだな、と舞子は思った。