終わらないエンドロール
混乱する頭でただ、早く部屋に行かなければ、と思った。
早くこのことを麻里乃に話したい、話さなければいけない。
とにかく恐い。
両親も精神科も、おかしいと思われている自分も。
恐くないのは、麻里乃だけ。
やっとの思いで部屋に辿り着いた舞子は、震える手でドアノブを回した。
そっとドアを開いた先には、不安そうな表情を浮かべ、目に涙を浮かべる麻里乃が立っていた。
「麻里乃......、」
「舞子......どうしよう、」