ゼロの行方
第一章
タイタン
暗黒の空間に小さな光点が生まれる。それが見る間に大きくなり、様々な光の群れとなって周囲に拡がっていく。始めは前方に固まっていたそれは次第に後方にも拡がっていき、その速度を落ちしていく。
スターシップ『タイタン』号はハイパードライブを終え、太陽系外惑星部、土星の軌道上に姿を現した。
「ハイパードライブ終了、航路上に障害物なし、インパルスエンジンに切り替えます。」
操縦士、ミサキT1ー252Mの声がブリッジ内に響く。
「艦長、連邦本部との通信可能領域に入りました」
通信士、リサT1ー301Fがシートを回しコンソールを背にする。
スターシップ『タイタン』、宇宙連邦軍に所属する乗員一〇〇名のMクラス、前方フェイザー砲二門、光子魚雷発射口二、後方フェイザー砲一門、右舷及び左舷フェイザー砲各一門を備えた宇宙戦艦だった。
『タイタン』は半径一〇〇光年の宇宙域を二年間かけて調査を行い、地球軌道上のスペースドックに帰還するする途中だった。
「リサ、連邦本部に連絡。『本艦は予定通り土星軌道上に到着。一ヶ月後にスペースドックに到着予定』」
『タイタン』の艦長、レナードT1ー014Mがブリッジ中央の艦長席でパッド型の端末を操作しながら言った。
リサがそれを復唱し、連邦本部との回線を開いた。
「操縦士、現状航路及び速度を維持。スペースドックへ向かえ」
「了解、スペースドックへのコースを設定します」
ミサキがコンソールを操作する。インパルスエンジンの低い呻りがブリッジに響く。
その時、ブリッジ内に警報音が響いた。
「艦長、前衛基地『レアⅡ』より救難信号を受信しました」
『タイタン』の副長ジョナサンT1ー023Mがコンソールを覗き込んでいる。
「スクリーンに」
スターシップ『タイタン』号はハイパードライブを終え、太陽系外惑星部、土星の軌道上に姿を現した。
「ハイパードライブ終了、航路上に障害物なし、インパルスエンジンに切り替えます。」
操縦士、ミサキT1ー252Mの声がブリッジ内に響く。
「艦長、連邦本部との通信可能領域に入りました」
通信士、リサT1ー301Fがシートを回しコンソールを背にする。
スターシップ『タイタン』、宇宙連邦軍に所属する乗員一〇〇名のMクラス、前方フェイザー砲二門、光子魚雷発射口二、後方フェイザー砲一門、右舷及び左舷フェイザー砲各一門を備えた宇宙戦艦だった。
『タイタン』は半径一〇〇光年の宇宙域を二年間かけて調査を行い、地球軌道上のスペースドックに帰還するする途中だった。
「リサ、連邦本部に連絡。『本艦は予定通り土星軌道上に到着。一ヶ月後にスペースドックに到着予定』」
『タイタン』の艦長、レナードT1ー014Mがブリッジ中央の艦長席でパッド型の端末を操作しながら言った。
リサがそれを復唱し、連邦本部との回線を開いた。
「操縦士、現状航路及び速度を維持。スペースドックへ向かえ」
「了解、スペースドックへのコースを設定します」
ミサキがコンソールを操作する。インパルスエンジンの低い呻りがブリッジに響く。
その時、ブリッジ内に警報音が響いた。
「艦長、前衛基地『レアⅡ』より救難信号を受信しました」
『タイタン』の副長ジョナサンT1ー023Mがコンソールを覗き込んでいる。
「スクリーンに」