ゼロの行方
ブリッジ
ミーティングルームにいた主要クルーはデューイを除いてブリッジに入った。そこでは交代要員達が突然起こった不可解な現象に立ち向かっていた。
「どうなっている?」
レナードは指示権を任された砲撃手に訪ねた。
「わかりません、突然艦が軌道を外れました」
レナードの視線が宙航士に注がれる。
「現在地球圏に向かっています」
主要クルーはそれぞれ交代要員と持ち場を替わっていく。
「機関室、インパルスエンジンを止められないか?」
「駄目です。完全にコンピュータに乗っ取られています」
デューイの声が返ってくる。
「コンピューター!」
レナードが叫んだ。
ブリッジ内の空気が凍り付いた。ブリッジ内のすべての視線がレナードに注がれる。
「はい艦長」
冷めたいコンピューターの声が返ってくる。
「なぜ勝手に船を動かした?」
「パンデミックの可能性があるからです」
コンピューターは更に続けた。
「医療質は速やかに処理しましたが館内にウィルスが漏れだした可能性があります。従って現在『タイタン』は地球圏の医療コロニーへ向かっています。またウィルスの拡散を防ぐため館内の各ブロックを閉鎖しています。」
その答えとともにブリッジの扉が閉ざされた音が響いた。
一同の中に緊張が走る。
「艦長、これは…」
話しかけようとするジョナサンを手で制してレナードは自分のタッチ式端末を指さした。
「どうなっている?」
レナードは指示権を任された砲撃手に訪ねた。
「わかりません、突然艦が軌道を外れました」
レナードの視線が宙航士に注がれる。
「現在地球圏に向かっています」
主要クルーはそれぞれ交代要員と持ち場を替わっていく。
「機関室、インパルスエンジンを止められないか?」
「駄目です。完全にコンピュータに乗っ取られています」
デューイの声が返ってくる。
「コンピューター!」
レナードが叫んだ。
ブリッジ内の空気が凍り付いた。ブリッジ内のすべての視線がレナードに注がれる。
「はい艦長」
冷めたいコンピューターの声が返ってくる。
「なぜ勝手に船を動かした?」
「パンデミックの可能性があるからです」
コンピューターは更に続けた。
「医療質は速やかに処理しましたが館内にウィルスが漏れだした可能性があります。従って現在『タイタン』は地球圏の医療コロニーへ向かっています。またウィルスの拡散を防ぐため館内の各ブロックを閉鎖しています。」
その答えとともにブリッジの扉が閉ざされた音が響いた。
一同の中に緊張が走る。
「艦長、これは…」
話しかけようとするジョナサンを手で制してレナードは自分のタッチ式端末を指さした。