なみだ涙ナミダ
「これと...これとこれ!」
私はハンガーに掛かっている洋服を片っ端から自分にあて、下着類も合わせ7着ほど購入した。
腕時計を見ると、丁度14時を回ったところだった。
「じゃあ、4階にある美味しいっていうアイス奢ってあげるよ」
「ほんと!?メグ姉ありがとうっ」
アイス好きの春菜は買い物について行く代わりにアイスをもらう、それが普通。
人と会話するのが苦手な私は春菜にお金を渡し、買いに行ってもらった。
私は空いているベンチに座り荷物をベンチの横に置いた。
少しすると春菜がアイス両手に満足した顔で帰って来た。
「ここの食べたかったの!」
今にもヨダレが垂れそうな感じで喜ぶ春菜。
こちらまで嬉しくなってしまう。
すると黒い影がこちらの方に向かってきていた。