なみだ涙ナミダ
俺がやっと犯人おいつく時、俺は見てしまった。
赤いメガネを掛けたポニーテールの美少女が、男を音もなく蹴り最後にはかかと落としを決めているところを。
美少女がめっちゃ強いというギャップにも驚いたが、なによりも、その赤メガネ美少女が...。
「ジュンジュンっ!あの美少女誰!?」
あれを見ていたらしいマサヤ達が走りながら俺の方へきた。
「たか...すぎ?」
あの美少女が高杉だったなんて。
メガネだったから確定は出来ていなかったが、おばあさんに渡すため少ししゃがんだ時にスカートのポケットから見えたんだ。
のっさんのキーホルダーがな!
***
どういうことでしょうか。
ベンチが隣にあるのに、春菜とアイツの友達は座ってるのに。
私は座ることが許されず、立ったままアイスを食べているのでしょうか。
「ねぇ、高す...」
「うるさい喋らないで、今食べてるの。そんなに暇なら一度地獄にでも散歩してきたら?」
私は、鈴木の言葉を遮り罵声を飛ばした。