なみだ涙ナミダ
「バカじゃないの?こ、こんなことして恩でも売ってるつもり!?」
おうおうおう。恵よ、ありがとうとはかけ離れた言葉が出てるぜ?
鈴木は鈴木で口がヒクヒク、としている。
私は自分と闘いつつ、鈴木の上から逃げるように退いた。
「あぁあ、皆がイケメンって言うから面と向かって見るの楽しみだったのに。そこまででもないのね」
結局、最悪過ぎる言葉を残し私はその場を走って逃げた。
このケンカ口調、本当にどうにかしたいと思った瞬間でした。
出来ればもう鈴木純次とは会いたくない。
と、思っていたのに...。
「おい、そこの姉ちゃん。ちょいとツラ貸せや」
「知らない人にはついて行くなと教育されてるもんで」
「お前、昨日散々俺に言ってくれたくせに、知らない人って!」
そう、鈴木が私のクラスへいつの時代だよ、とツッコミたくなるセリフを吐きにきた。