なみだ涙ナミダ
そこまで言って私は赤面した。
学校ではすでに静か、が定着していた私が、こんな興奮しながらあの鈴木と話しているのだ。クラス中から話し声が聞こえる。
私はコホン、と咳払いを一つし腕を組んだ。
「はぁ!?なっ、なななに言ってんのよ!のっさんなんて垂れ目の可愛いパンダなんて知るわけないじゃないっ」
噛みまくった気がするが、気のせいだよね。
ぽかん、と口を開け一瞬動揺した鈴木だが、すぐに声を発しようとしたため、私はそんな隙は与えないと言わんばかりに負けじと口を開いた。
「それに何よっ、古いヤンキーみたいな呼び出し方しちゃってさ、狙ってんの?バッカじゃないの!?まじキモイんですけどっ。いっぺん死に腐れ!」
私はまたもや逃げ出した。
向かうは誰も使用しない第二図書室。