二人の距離。



「何何、どうしたの?…あぁ、なるほど…。」


納得したように加奈子ちゃんが頷き、苦笑する。


「まぁ…関わらなきゃ問題ないと思うよ…。でもさ、何でさっき橘、だっけ?に話かけられたの?」

「そりゃあ、同中だったからでしょ〜?」

「わ、分からない…。」


あたしがそう言った直後、放送がかかった。


『新入生の皆さんは校舎に入り、体育館へ移動して下さい。』


これから、どうなるんだろうという不安と共に期待を乗せて校舎へと入っていった。



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