二人の距離。



もう落ち込んでても仕方ない、男子とも関わらなきゃいけないんだから…。

大きく深呼吸をしてから莱条高校に足を一歩入れようとすると、後ろから叫び声が聞こえてきて振り返った。


「わ、私、橘くんと同じ学校に入るためにたくさん勉強したんですっ!!」

「橘くんと同じクラスになりたいですっ!!」


橘、くん……?



< 3 / 45 >

この作品をシェア

pagetop