Believe~君が教えてくれたこと~
私達の出番が終わり制服に着替えていろいろ回ろうと思ってたら笑美ちゃんが声をかけてきた
「茉莉ちゃん!一緒に回ろう!!」
「うん!」
「私、行きたいところがあるんだ!!」
「どこ?」
「A組だよ!」
「A組?!いいよ。行こう。」
A組は舜樹のクラスだ
あんな格好見られたら恥ずかしくて会いたくない。
でも、笑美ちゃんにわがままは言えなくて行くことにした
「どうしてA組?」
「A組には私の彼氏がいるの!!」
「彼氏?!」
「そうだよ!相田爽介(アイダソウスケ)って言うの。知ってる?」
「知らない。」
「そうだよね。A組は和風のカフェだって!!
そういえば、王子もA組だよね。この前、茉莉ちゃん王子と一緒にいたけど仲いいの?」
「あっ、あの。まあ、うん。」
おしゃべりしていると、もうA組に着いた
和風らしいのれんをくぐる
「いらっしゃいませ!!」
店員さん達はみんな着物で床には畳が敷いてあった
人がたくさんいたけど舜樹はすぐにわかった
紺色の着物に黒い帯
目立つ色じゃないのにすぐわかった
「爽介いる?」
「あぁ!笑美!来てくれたんだ!」
、、、、、。2人の世界に行ってしまった。
どうしよう。
「茉莉!来たの?座って!!」
舜樹に見つかり席に座ることになった
「ご注文は?」
「じゃあ、緑茶。」
「はい!」
しばらくすると舜樹が戻ってきた
「はい、どうぞ!」
「ありがとう。」
「さっき、茉莉のカフェに行ったんだよ?気づいてた?」
「まあ、うん。」
「、、、、、よ。」
「ん?」
「可愛かった。可愛かったよ。」
舜樹の顔は赤かった
私も恥ずかしかった。言われたの始めてだよ
「あっ、ありがとう。」
「ファンも作っちゃって。俺の敵が増えるじゃん。あんなに可愛い姿みたら好きになっちゃうじゃん。」
「?何か言った?」
舜樹が何か言ってたけどボソボソ小声で聞き取れなかった
「何でもない。」
「舜樹、顔赤いよ?どうしたの?」
「何でもないって!!」
「ふーん。」
私は緑茶を飲み終わるとお金を払って笑美ちゃんを探した。