通学電車~うさぎ~
あの子の名前☆春誠side☆
俺は、いつも見てた。
同じ車両に乗ってるあの子を…
名前は分からない。
でも、一目惚れってやつだろう。
可愛いと思った。ちょこんと座席に座っているあの子。
声さえ聞いたことないけれど、話してみたかった。
「春誠くん…あの、今日の放課後、時間ある?」
「は?あぁ…まぁ…」
「じゃあ、教室に、居てくれない?」
「はぁ?まあ、良いけど…」
特に大した予定もないし…
「ホントに!?ありがとう!」
と、言って教室から去っていった女子。
名前は…確か、冴島さん?
明確には、覚えてない。