神様に与えられた余命2年
ピタッと鳴り止んだサイレンの音。


「脈拍下がってきています」


きっと病院に着いたのだろう。


「優華…お願いだ!目を覚ませ!!!!」


愛しい人の叫び声。

目を開けたくてもあけれない。

声を出したくても声が出ない。




胸が締め付けられている。

呼吸がしにくい。


このまま死んでしまうの?

そんなの嫌だ。


蒼太を置いていくの?

絶対に嫌だ。


覚悟をしていたことだけど

いざとなると怖くなる。

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