神様に与えられた余命2年







神様が本当に聞いてくれたのか

ゆっくりゆっくりだけど

明るい光が見えてきた。



光の先にはやっぱり泣いていた

大好きな彼がいた。


これが…最後。



「そ…うた」

ハッキリ出るわけじゃない。

かすれた声だけど

やっとの思いで出せた声。

「ゆ…うか?優華!!今から先生呼ぶから!」

蒼太がナースコールを押そうとしたとき
私は首を横に振って

蒼太の手の上に自分の手を重ねた。



「い、いの最後…だから」

そう言い終えると

蒼太は力なく

「本当に最後なのか?」

寂しそうに言った。
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