神様に与えられた余命2年



階段を下りて玄関で靴を履いているとき

お母さんが出てきて


「ぁら…まぁどうしたの。それ」


悪いものを見たように言わないでくれない?

実の娘にひどいわねぇ~。


「気分よ。気分。」


そう言うと「あらそう~。」


っといって


見送ってくれた。



「恋かしら……。」



お母さんの声は私に届かなかったよ?

あの人に会いたくてたまらなかったから。
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