略奪愛の結末
息の合ったような会話に 二人が何度も
会っているというのが理解できた。
マリ 大丈夫なのかな……。
卓朗は昔からあまりいい噂がなかった。
けっこうモテるということで
泣かされていた女子は 私の周りでも多かった。
そんな時でも
卓朗からはバカにされているのか
「メグ 俺と付き合わない?」
そう何度も言われたけど
幸いにも まったく興味すらなかったから
相手にもしなかった。
弟の篤朗を軽視しているのもイヤだった。
卓朗の弟への嫌がらせは
本当に不快なものだったから
私は それから篤朗が気になって仕方がなかった。
「メグ 料理上手いね。
毎晩こんな料理食べられたら最高だよ。」
「そうでしょ?
おねえちゃんは何でもできるの。」
「メグみたいな女性とは
なかなか巡り会わないんだよね。」
「おねえちゃんみたいな完璧な人はいないよ。
それは無理だよ 卓ちゃん。」
なんだろう
この胸騒ぎ
卓朗がかえってから マリに言った。
「卓朗が好きなの?」
「だから ちがうよ。」
「じゃあ あまり付き合わないほうがいいわ。
あの人手が早いって有名だから 心配なの。」
「そう?私には全然だよ。」
マリの屈託のない笑顔が 更に私を不安にした。
会っているというのが理解できた。
マリ 大丈夫なのかな……。
卓朗は昔からあまりいい噂がなかった。
けっこうモテるということで
泣かされていた女子は 私の周りでも多かった。
そんな時でも
卓朗からはバカにされているのか
「メグ 俺と付き合わない?」
そう何度も言われたけど
幸いにも まったく興味すらなかったから
相手にもしなかった。
弟の篤朗を軽視しているのもイヤだった。
卓朗の弟への嫌がらせは
本当に不快なものだったから
私は それから篤朗が気になって仕方がなかった。
「メグ 料理上手いね。
毎晩こんな料理食べられたら最高だよ。」
「そうでしょ?
おねえちゃんは何でもできるの。」
「メグみたいな女性とは
なかなか巡り会わないんだよね。」
「おねえちゃんみたいな完璧な人はいないよ。
それは無理だよ 卓ちゃん。」
なんだろう
この胸騒ぎ
卓朗がかえってから マリに言った。
「卓朗が好きなの?」
「だから ちがうよ。」
「じゃあ あまり付き合わないほうがいいわ。
あの人手が早いって有名だから 心配なの。」
「そう?私には全然だよ。」
マリの屈託のない笑顔が 更に私を不安にした。