略奪愛の結末
「最近はね ちゃんと家事もするんだよ。
おねえちゃんも 忙しいしね。」

あえて触れずにいたメグの近況にドキっとした。

「おねえちゃんにとうとう彼氏がね……ウフフ…。」

可愛く口を押える。

現実から逃避していたかった。


「今日もデートなの。
正直 どうなるかなって心配だったから……
おねえちゃん もう赤ちゃんできなくなって……
傷ついているだろうなって
でも最近 けっこう頻繁に出かけているから
あれれ~って思ったら 彼氏ができたんだよ。」

「そう。」

そんなに喜べる相手ではないだろうけど
また不倫だし・・・・。

「どんな人か知りたい?」

「別にどうでもいいけど・・・・。」

「そっか 残念~。」

マリは鼻歌を歌いながら 部屋を片付けて

「あんまりお酒飲んじゃダメだよ。」

そういうと帰って行った。

彼氏


彼氏

わかっているけど 

きれいに片付いた部屋
メグがそこにいるような錯覚


掃除を終えたメグをベットの中に引きずり込む。

「ダメだよ。ほこりかぶってるよ……。」

「じゃあ 俺がお礼に 俺がメグを綺麗にしてやる。」

メグが鮮明に浮かび上がる。
白く柔らかい肌……そして大きく揺れる胸……
恥じらうように喘ぐ甘い声

メグ……。
俺は布団にもぐりこんだ。
マリの訪問で 強烈にメグを思い出す
切なく空しく そして興奮した。
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