略奪愛の結末
目が覚めて 俺は強烈な脱力感で起き上がれなかった。

「・・・・・・。」

昨日の悪夢の中で天使の寝顔に
胸が痛んだ。

メグじゃない あどけな寝顔のマリが寝息を立てていた。

「いてぇ……。」
腰の痛さは 昨夜の悪事の証拠か

体を起こそうとして毛布をはいで
俺は愕然とした。

安らかな寝顔の下の 細い腰の下には真っ赤な血が
広がっていた。


「俺……なんてこと……。」

マリは初めてだったんだ。
慣れている風に 反応していて 俺はすっかり
マリはもう女なんだと思い込んでいた。

いたわることもなく
突きまくった・・・・・。
もしかしたら マリはとても痛かったのでは

そう思うとさらに落ち込んだ。


初めて・・・・・。

責任の重大さがのしかかる。
これでマリに責任をとってくれと言われたら…?


「罰が当たった・・・・。」

頭を抱えた。

「篤朗?どうしたの?二日酔い?」

マリの声に からだがビクンと動いた。

「今 何時?」
いつものマリの声

「あ 10時・・・・。」

「やっば~~おねえちゃん 帰ってきちゃうわ!!
怒られちゃう!!」

無防備に裸のまま俺の前に立って 支度を始めた。
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