略奪愛の結末

俺は今までの　メグとのことをマリに話した。

「私のせいで　二人はすぐに結婚できなくて
そして別れてしまったっていいたいんだ。」

「そんなこと言ってないだろ。
ただマリがもう少し落ち着くまで待ってほしい
そう言ったんだ。メグはマリが宝物だから。」

「は？宝物って……
すごく邪魔な宝物だったんでしょうね。」　

「違うって　勘違いするな。」

俺はマリにちゃんと伝わってないことに焦る。

「ひどい
私だけ仲間外れで…バカみたい……。
二人は私に隠れてこうやって裸になって……
私が邪魔だって言ってたんだ。」


マリが泣きじゃくりだした。

「マリ　違うって・・・・。
俺の言葉が足りなかったんだったら謝る。
メグがマリをどんなに愛してるかは…
俺が嫉妬するくらいだったんだ。」

「もういい。
ひどいよ・・・・・・。」

マリは俺の手を振り切って　コートを羽織った。


「マリ　ちょっと・・・・。」

「大嫌い……二人とも……。」


振り返った顔が　泣き顔になっていた。


「ひどい……よ………。
私だって…私だって……篤朗の・・・・バカ！！」

「マリ誤解すんな！！」

俺はやっとのことで　マリの腕をつかんだ。

「今日のことで　篤朗を縛らないから…
安心して……。」涙ぐしゃぐしゃなマリは俺の手を
振り払って　雪の中を走って去って行った。